概要
住宅室内で冬期に暖かく夏期に涼しく過ごしたいとするのは自然な要求ですが、そのためには室内の温度を適切に制御することが重要な課題となります。
このとき、できる限りエネルギーの使用量を削減しつつ暖冷房を行うために、住宅の構造躯体の断熱措置などに十分な工夫を講じることが必要です。
なお、石油などの化石燃料により生み出されるエネルギーの使用を抑制することは、地球規模での環境問題としてきわめて重要な温室効果ガスの発生抑制を図る観点からも、必要な措置と考えられます。
性能表示項目の説明
住宅室内の温度を適切に制御するための方法にはさまざまな方法が考えられますが、ここでは一般的な方法である暖冷房を想定し、構造躯体の断熱化等によって使用するエネルギーがどれだけ削減できるかを考慮しています。
- 5-1 温熱環境(断熱等性能等級)
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- 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止を図るための断熱化等による対策の程度を表示します(等級7~1)。
- 等級は下記のように省エネルギー基準に基づいて判断します。
- 等級7 :熱損失等のより著しい削減のための対策が講じられている
- 等級6 :熱損失等の著しい削減のための対策が講じられている
- 等級5 :熱損失等のより大きな削減のための対策(建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令に定める建築物エネルギー消費性能誘導基準に相当する程度)が講じられている
- 等級4: 熱損失等の大きな削減のための対策(基準省令に定める建築物エネルギー消費性能基準に相当する程度)が講じられている
- 等級3: 熱損失等の一定程度の削減のための対策が講じられている
- 等級2 :熱損失の小さな削減のための対策が講じられている
- 等級1 :その他
- 5-2 エネルギー消費量
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- 一次エネルギー消費量の削減のための対策の程度を表示します(等級6,5,4,1)。
- 等級は下記のように省エネルギー基準に基づいて判断します。
- 等級6 :一次エネルギー消費量の著しい削減のための対策(基準省令に定める建築物エネルギー消費性能誘導基準に相当する程度)が講じられている
- 等級5 :一次エネルギー消費量のより大きな削減のための対策が講じられている
- 等級4 :一次エネルギー消費量の大きな削減のための対策(基準省令に定める建築物エネルギー消費性能基準に相当する程度)が講じられている
- 等級1 :その他
ただし、南北に長い日本では、地域によって気象条件が異なるため、下記の8地域に分けて表示します。
地域の区分 | 該当地域 |
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1 | 北海道等 |
2 | |
3 | 北東北等 |
4 | 東北、北関東等 |
5 | 関東、東海、近畿、中国、四国、北九州等 |
6 | |
7 | 南九州等 |
8 | 沖縄等 |