岡山
吹抜けリビングでも暖かく過ごせる
建築士としてふだんは施主さんの家を設計する立場の私が今回は自分の家を手掛けることになり、違った視点で家づくりを経験できました。これまで長期優良住宅は何件か手がけてきましたが、低炭素建築物はこの家が初めてです。どうしても実現したかったのは、リビングの大きな吹抜け。「吹抜けは寒くて光熱費がかさむ」と考えられがちですが、高断熱、高気密にすれば十分暖かくて、光熱費も抑えられる。朝、暖房をつけていったん室内を暖めれば、暖房を切っても温度は下がらず、床暖房を付けなくても底冷えしません。足元と頭の温度差がほとんどないので、人間も猫も快適に過ごしています。
また、内装は落ち着いた色合いの木を選び、統一感を出しました。照明はあえて数を減らし、間接照明などにして極力目立たないようにしました。生活するには十分な明るさで、大人二人の生活の僕らはむしろ落ち着きます。広々としたベランダは第二のリビングとして、日向ぼっこや読書、バーベキューに活用しています。キッチンや水回りの動線は、妻の希望を聞いて家事がしやすいように。日々の生活を楽しめる家に仕上がっています。
ギャラリー
ポイント
低炭素建築物認定制度と長期優良住宅認定制度の認定を取得しているM様。住宅性能表示制度と、どのような関わりがあるのでしょうか。