大阪
長く住みたいからこそ、省エネや変化させられる間取りを考えました
以前住んでいた賃貸マンションは冷暖房の効きが悪くて、部屋の中にいるのに外と大差ない環境だったんです。さらに空気が上手に循環せず澱みがちで、もともとアレルギーがある子どもたちはいつも咳をしていました。
そこで新居は、高気密、高断熱に。寒い北海道でも耐えられるレベルとのこと、玄関、トイレ、廊下、各部屋に至るまで、家全体の温度が一定なんです。冬場は玄関を開けるとすぐにもう暖かいので、訪ねてきた親せきや友人から「玄関にまで暖房つけてるの?」と聞かれるほど。特にトイレやお風呂は寒いと感じることがないので体に優しいし、行くのが億劫でなくなりました。オール電化ですが、冬も夏も空調の効きがよくて光熱費は以前の賃貸マンションの三分の一に。「こんなに省エネが実現できるものなんだ」とびっくりしています。室内の空気もきれいで、この家に引っ越してきたとたん、子どもたちはピタリと咳をしなくなりました。壁や床、天井など内装は、自然な木の風合いを生かした作り。自然素材中心にしたことが、アレルギー改善にも一役買っているのかもしれません。
また、家は家族にとって大事なコミュニケーションの場ですから、新しい住まいには家族同士ができるだけ顔を合わせ、自然に会話を交わせるような空間を作りたかったんです。そこでリビングダイニングのキッチンは対面式に。吊戸棚のないオープンスタイルなので、キッチン自体が広いテーブルのよう。炊事をしている妻のそばにいつのまにかみんな寄ってきて、話をするようになりました。
家族の「現在」を大事にすると同時に「未来」も見据えた設計にしているのも特徴です。たとえば子ども部屋。今はまだ二人とも幼いので一緒でもかまいませんが、男の子と女の子ですから将来は分ける必要が出てくるでしょう。そこで真ん中で区切って二部屋にできるようにドアもクローゼットも二つずつ作りました。その先はどんな未来が待っているのか、想像もつきませんが、この家ならしっかり受け止めてくれそうな気がします。
ギャラリー
施工会社担当者より
第三者の評価による、20年先の安心
ダイシンビルド 担当 清水さん
H様邸のように、大都市大阪ならではの狭小地で高低差もある場合は、限られた条件の中でよりベストな配置を考える必要があります。ベンチマーク(水準点)をどこに置くか、隣家までの空き地が少ないぶん窓をどう配置するかなどを十分考慮したうえでゾーニング計画を始め、さらに現場で細かく確認しながら施工を進めました。
長期優良住宅認定制度は文字通り長くいい状態を保てる家ですから、家族がずっと健康にかつ安全に暮らせるような材料を選び、施工しなければなりません。地元関西の優れた材木の中から、強く、香りがよく、木肌が美しい吉野材や紀州材を使い、高断熱・高気密の住宅を建てています。高品質な自然素材を使用すると、高気密にしても空気をクリーンに保てるので、心地よく過ごすことができ、H様のようにアレルギーがある方でも安心。もちろん耐震性など構造面でも自信を持ってお勧めできる家です。
とはいえ「丈夫な家」という自信はあくまでも自己評価。第三者による住宅性能表示制度を導入してからはお客様にも納得していただきやすくなりました。建てたばかりの今はそれほど感じられないかもしれませんが、通常いろいろな不具合が出てくる10年20年先になってしみじみいい家だということを実感していただけるのではないでしょうか。
ポイント
H様邸では、温熱環境は最高等級の4を取得しています。
等級が高くなるほど、よりエネルギー効率の良い住宅となるような対策がとられていることを表しています。省エネルギー化は、快適性の向上や光熱費の削減にもつながります。