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住宅性能評価 事例読本

熊本

追跡調査 case09 熊本県・木造・O様邸 夫婦+子ども2人

自然の恩恵と安心の融合

木の温もりを使いながらも、耐震性にも優れたリビング

震災後、改めて感じた安全の重要性

展示場でモデルハウスを見たとき、天然無垢材の木の香りと柔らかさ、それにほんわかした暖かさにインパクトを受け一発で気に入りました。強い家が欲しいと意識していたら、住宅性能表示制度により評価書を取得できますよと教えて頂き、それが決め手となりました。耐震に空気循環、妻が冷え性なので温熱環境を重視。太陽熱と換気で最適な室温を作る太陽熱利用システムを導入したのですが、これは大正解。冬は無垢材の床と合わせ家全体を暖めるので裸足でも暮らせます。夏は屋根から暑い空気を外に出し、ファンで床下から冷えた空気を上げてくれます。エアコンもありますがほとんどつけません。
以前の熊本地震のとき、ここは中心地ではありませんでしたが揺れは大きかったです。船の中みたいで立っていられないほどでした。震度六が二度ですからね。それでも外壁のみ数カ所、軽微な補修の実施を行いましたが、目視、レーザーによる精密検査により、基礎及び躯体の損傷はありませんでした。
工務店さんが立ち上げたフェイスブックによるホームオーナー会があるので、地震直後の停電でも互いに情報共有ができました。工務店さんの連絡対応も早く被害の大きかった場所から順に見てくれて、うちも耐震点検を丁寧にして頂きましたよ。特にひずみなしと数値も出してもらいました。工務店さんを中心に家と家が繋がり、一種のコミュニティが形成されているので安心感が違います。
築五年以上、無垢材は良き色合いに染まりつつ、快適さは維持されて、地震にも耐えた素晴らしき家です。

ギャラリー

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ポイント

外部の自然環境を利用し快適な室温を生み出す「太陽熱利用システム」を導入。冬は太陽熱で暖め、夏は熱を逃がし冷気を入れることが可能で、四季に合わせ家全体の室内環境を自然と最適に保つ。窓にエアブレスを設けるなど計算された空気循環を作り、また天然乾燥にこだわった無垢材を使用しているので、より体に優しい住空間を実現している。

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