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住宅性能評価 事例読本

東京

新築 case01 東京都木造・S様邸 夫婦+子ども2人+父母

見える安心、イメージする未来

リビングとしてだけではなく、本棚やサイドテーブルを設置して家族が自然と集まれる空間に

将来の住宅制度の有り方を見据えた、〝等級〟による確実な証明

両親と共に暮らせる二世帯住宅にしようと思い、前に住んでいた家を売却して、ここを建てました。
前は、東京都心という限られた土地空間ではありがちな縦に高い三階建てにしてみたのですが、それだと階段の上り下りがとても大変でした。そのことから、まずとにかく上り下りに負担のない家にしたいという希望がありました。
また以前の家はあえて部屋にドアのない間取りにしました。解放感があっていいかなと感じて。風通しも良いだろうし。でも、夏は快適で良かったんですけど、冬は想像していた以上に寒かった。陽当たりも考えて窓を多くしたのですが、それは寒さを助長することに。なので、そのあたりも考慮しつつ、設計から携わって新居を建てることにしました。
幸運にも土地はそれなりの広さを確保できたので、横に広がりがあり、かつ二世帯に即した設計が可能でした。
住宅性能表示制度に関連する制度は以前も活用したので、その重要性やメリットは知っていましたので導入はごく自然にしました。
実際、前の家を建築したとき、ちょうど大震災と重なった時期だったんですけど、断熱材の資材不足が起こって現場の職人さんが無理に二枚重ねでしのごうとしたんです。でも評価機関の人に電話連絡を入れたらすぐ対応してくれて、それでは住宅性能評価書が取得できないということで現場での判断を取りやめて頂けました。そうしたことからも、制度導入は必要であり安心につながると考えております。昔はオプションだったものも今は標準でしているところも多々あり、国の基準もかわっていっている。将来的には、低炭素建築物で基準の数値が入っているのがベーシックで、住宅性能評価書取得は当たり前みたいな流れ…。それなら後々のことを考えて、その方針にのっていた方が良いのかな…と色々と思い、今はまだ必須ではないですが住宅の性能が等級で表示される住宅性能表示制度を利用してみました。
〝数値を出す〟ということは、確実な証明につながります。設計に携わる人たちにも良い意味でのプレッシャーになりますしね。間違いのない正確な数値でなければならないがゆえの難しさ厳しさがあったと思います。建設住宅性能評価も取り入れましたので、担当者が四回見にきて検査してOKか否かを出してくれますけど、そこに等級として正しさがさらに証明されていればプラスアルファでの安心につながります。ハウスメーカーの設計担当の方は大変だったと思いますが、技術力の高さを感じることができました。等級表示のある住宅性能評価書を取得したことは、長い目で見ても本当に良かったと思っています。
希望通り横に広がりがあり、天井を少し高くして、ドアもそれに合わせた高さにしました。気密性もよく、窓をグレードの高いガラスにしたりしたので、床暖房だけで部屋全体が暖まり、寒さからも解放されました。以前の家の問題点は全て改善し、さらに耐震性や安心感も増して、とても満足しています。

ギャラリー

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ポイント

何よりも〝等級〟にこだわった新築。厳しい評価基準から出される数値は、安心に対する正しさの証明となります。気密性の高さに耐震等級は3という、長期優良住宅として申し分ない住宅性能。

  • 住宅性能評価書(例)

1-1耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)は等級が1〜3まであり、この評価書(例)では「等級3を取得している」という意味になります。
S様邸では最高等級の3を表示しています。

住宅性能評価レーダーチャート

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