国土交通省が実施する「平成29年度住宅・建築物技術高度化事業」について審査を終了しましたので、その結果を国土交通省に報告いたしました。これを受け国土交通省において採択事業が決定され、次のとおり提案選定結果が公表されましたのでお知らせします。
概要は以下のとおりです。
事業の概要
住宅建築行政が直面する環境対策、長寿命化対策、安全対策等の解決に寄与する先導的技術の開発を複数の構成員の共同により行う者を公募によって募り、優れた技術開発の提案を応募した者に対して、国が当該技術開発に要する費用の一部を補助するものであり、一般社団法人住宅性能評価・表示協会は学識経験者からなる住宅・建築物技術高度化事業審査委員会において審査を行いました。
応募状況
平成29年度の募集においては、「住宅等における環境対策や健康向上に資する技術開発」、「住宅等におけるストック活用、長寿命化対策に資する技術開発」及び「住宅等における防災性向上や安全対策に資する技術開発」の3分野を設け、平成29年5月22日から6月22日の期間で公募が行われ、その結果36件の応募がありました。
経緯
審査は、一般社団法人住宅性能評価・表示協会に設置した学識経験者からなる「住宅・建築物技術高度化事業審査委員会」(以下「委員会」という。)で実施しました。
審査の手順は、まず各委員及び専門委員において応募提案の申請書類一式を確認し、募集要領に定める応募要件への適合性等についての事務局の下審査結果をもとに、全委員の承認によりヒアリング審査を行う提案を決定しました。
さらに、公募対象分野に即して設置された分科会において本助成制度の趣旨の適合性、応募要件への適合性、技術開発の必要性・緊急性、先導性、実現可能性、実用化・市場化の見通し及び経費の妥当性並びに継続提案については昨年度までの技術開発の進捗状況について審査を行い、住宅・建築物技術高度化事業として適切と判断しうる提案を選定しました。その後、全体委員会において各分科会からの提案を比較し最終的な判断を行いました。
審査結果
上記の結果、住宅・建築物技術高度化事業として適切と判断した技術開発の提案の採択件数は20件となりました。
【応募件数及び採択件数】応募件数36件、採択件数20件
- (1)住宅等における環境対策や健康向上に資する技術開発
応募件数11件、採択件数6件 - (2)住宅等におけるストック活用、長寿命化対策に資する技術開発
応募件数12件、採択件数5件 - (3)住宅等における防災性向上や安全対策に資する技術開発
応募件数13件、採択件数9件
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平成29年度 住宅・建築物技術高度化事業審査委員会 委 員 長 久保 哲夫 東京大学名誉教授 副委員長 桝田 佳寛 宇都宮大学名誉教授 委 員 宇田川 光弘 工学院大学名誉教授 委 員 伊香賀 俊治 慶應義塾大学理工学部
システムデザイン工学科教授委 員 河合 直人 工学院大学建築学部建築学科教授 委 員 本橋 健司 芝浦工業大学建築学部建築学科教授 委 員 木下 一也 国土交通省国土技術政策総合研究所副所長 専門委員 鹿毛 忠継 国土交通省国土技術政策総合研究所建築研究部
建築新技術統括研究官専門委員 森田 高市 国土交通省国土技術政策総合研究所建築研究部
構造基準研究室長専門委員 宮田 征門 国土交通省国土技術政策総合研究所住宅研究部
建築環境研究室主任研究官(順不同 敬称略)
お問い合わせ先
一般社団法人住宅性能評価・表示協会
住宅・建築物技術高度化事業担当:横山、永井
- メール:koudoka@hyoukakyoukai.or.jp
TEL:03-5229-7442
FAX:03-5229-7443